2 :ライトスタッフ◎φ ★:2012/02/11(土) 11:15:15.91
■なぜ彼らは日系企業を去ったか
2月に入ってから1週間近く上海に滞在した。上海にある合弁会社の董事会に出る以外は、
特にしなければならない仕事はなかった。そのため、その時間を利用して、これまで日系企業
で働いていたが、その会社を去った数人の中国人を訪ねた。みなそれぞれの会社内で重要な
ポジションにいて、地位も高かった。しかも、決断を下す直前まで日系企業を辞める考えを
もっていなかったのも、共通している。
しかし、最終的に日系企業を去る選択肢をとった理由の一つは、上海に派遣されてきた日本人
幹部の無責任さといい加減さに、匙を投げたからだという。
毎日のように遅刻してくる。会社に出たら、まずコーヒーを飲みながら、日本語が話せる秘書と
雑談する。親しい女性の人事考課にはAをやたらに付けるのに対して、夜遅くまで残業する女性
社員には、逆になかなか公正な評価を与えない。スナックで知り合った風俗の女性を平気で
社員の会合に連れてきたりする。リベートはもらうし、私利を貪るための会社も密かに作っている。
土日にゴルフをするとプレー代が高いので、その出費をケチるため、日本人幹部数人が平日に
何らかの口実を作って会社を休んでしまう。
本社の社長やその他の幹部が視察に来ると、中国人社員との接触がブロックされてしまう。
本社の幹部らも現地の中国人社員に、会社のことを尋ねない。現地の問題点を社長に直訴しよう
と思っても、その機会はない。
毎日のようにこうした光景を見せつけられると、日系企業を去るといった意思をもっていなかった
彼らも、こんな会社で働き続ける意味は果たしてあるのか、と考えてしまう。さらに、日系企業の
古い体質も彼らを絶望させた。
■日本への帰化を求められて
「いずれわが社の最年少取締役になるだろう」と、社長から言われた化粧品会社のAさんは、
他の重役に日本への帰化を求められた。「グローバルの時代になった今、なぜ帰化を強要される
のか」と反論したが、会社から信頼されていないのを感じ、はじめて会社を去ろうと思った。
下着会社のBさんも同じように日本への帰化を求められた。日本人の妻をもつ彼も抵抗した。
世界でビジネスをする会社なのに、なぜそこまで幹部社員の国籍にこだわるのか、と会社の器の
狭さに絶望感を覚えた。
Aさんは中国に進出して以来、ずっと赤字事業だった化粧品事業を自らの手で黒字事業にした。
累積赤字も一掃した。だから、社長が彼を会社の最年少取締役にしようとまで考えていたのだ。
しかし、Aさんが去った後、黒字になった化粧品事情は、ほどなくしてまた赤字状態に陥って
しまった。
Bさんの場合も同様だった。Bさんが去った後、その穴を埋めるために、本社が4人を中国に
派遣した。その4人の年間コストだけでも1億円になる。Bさんの手で黒字に転換できた事業も、
棘(いばら)の道を歩むことになった。
Bさんは「私が勤めていたその下着会社は立派な社是を掲げ、経営の基本理念としている。
しかし、会社を辞めた時、外国人の社員を信頼していないのがその会社の致命傷だ、と一番強く
感じたのだ」という。
「中国市場は変化が速く、競争が厳しいところだ。海外に展開する日系企業はもっと器を大きく
しないと世界には勝てない。もっとスピード感を出して、グローバルな企業になってほしい」
別れ際に、エレベーターまで見送ってくれたAさんからも、Bさんからも日系企業に対する
同じようなアドバイスを預かった。
◎執筆者/莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、
翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、
『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。
4 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:17:55.03 ID:s0EuX/JL
朱に交われば赤くもなるし
中国落ちしていくような人ではね
6 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:19:34.25 ID:hkU6h8K9
郷に入っては郷に従えだからな
中国流になってるんだろ
7 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:19:36.92 ID:eNzNflYp
会社名晒しちゃえよ
9 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:20:30.16 ID:AtXMqseG
中小の卸業に、よく見られるパターンだな。
11 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:21:04.37 ID:o/g3he/s
中国に行くと、すっかり中国に染まっちゃうらしいね。
13 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:22:08.87 ID:AtXMqseG
この手の話は、コンサルティング業者から、けっこう聞くよ。
逆にメーカーはしのぎがきつくて、こんな余裕ないらしい。
15 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:23:02.57 ID:puXQFVdK
適応力高いね
島流し先でエリート意識持っても仕方ないか
16 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:23:55.49 ID:u5F+SheU
日本人もグローバルの波とやらに飲まれて世界標準に近づいてきたと言う事でしょ
17 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:24:03.50 ID:2tyj7TRA
なんか責任の所在を中国にしたい人がちらほら居るけど、これ純粋に日本の問題じゃん
19 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:27:28.81 ID:8Lm09bXf
中国転勤なんて「辞めてくれ」と同義語だもんなぁ
27 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:30:26.60 ID:uiY9Gxlz
武士道の美学と謙虚さがなくなれば日本人はこんなものだと思う。
34 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:36:01.99 ID:qd3OZ7lG
そもそも安定した組織に入ろうとするのは
楽しようとするためなんだからこうなるのは当然。
内部から腐ってやがて崩れる。
35 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:37:07.83 ID:WfiJA6e8
自分たちのこと棚上げしすぎだろw
だがこういった輩がいるのは事実だな。景気が悪いと資金を集めるのに苦労するからね
40 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:41:45.59 ID:fxfs2bMX
それがグローバルかということです。
支那人にはそれがわからんのです。
ワルは支那人の専売特許じゃないんです。
43 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【東電 76.2 %】 :2012/02/11(土) 11:42:59.44 ID:tBRVsgXH
日本人は立派な人が多いと思う。
だが、屑のほうがもっと多いということだ。
環境がよい場所では日本の屑はそれなりに振舞うがちょっと監視の目がゆるいと
屑の本領を発揮する。
46 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:44:25.30 ID:RXLOhZE0
バブルで骨の髄まで狂った連中だからな
あいつらが死に絶えるまで足引っ張られる
55 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:51:28.49 ID:dz7WqLV/
長く居させる本社がバカなだけ。
きつい勤務を終えて日本に帰っても何もないし、当然の結末。
57 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:54:08.21 ID:d+FuOCSm
この国でも残業は高評価のひとつなのか・・・orz
59 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:54:49.87 ID:vy0Y3aXE
オリンパスを見ていればわかるだろ。 外からよく見えても、内部はドロドロだよ。
60 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 11:57:32.95 ID:g/Y/YBvZ
中国で堕落したわけではなく、堕落してるから中国に行くはめになったわけだろ
中国勤務を栄転だと感じる日本人はほぼ存在しないわな
68 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:00:35.09 ID:cg0GrTjx
日本でも営業部門はそんな感じだろ。
事務や技術やってると価値観が違いを感じると思うよ。
71 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:02:05.85 ID:idXSn9nZ
東電
オリンパス
大王製紙
最近色々と見ちゃったから驚かない
76 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:04:47.04 ID:lK5JSrQH
19世紀のころから言われてることじゃん。中国に3年置いちゃいけないっていうのは
プチチャイナスクールってやつだよ
86 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:11:33.01 ID:GVkJcqV7
>「グローバルの時代になった今、なぜ帰化を強要されるのか」
だったら日本に帰化すればいいじゃん。国籍がどこでも関係ないっしょ?
93 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:18:12.22 ID:JVKlEaZq
下請けいじめ、子会社蔑視なんて日本の伝統だろ
それがグローバル化しただけのこと。
97 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:21:05.25 ID:NSVd+qSp
まったくもって事実なので何も言い返せない
そして優秀な海外駐在は、どんどんいなくなる
106 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:29:55.61 ID:pDC8DLD9
修身教育受けてた軍人たちがどれほど腐敗してたことか
112 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:35:48.96 ID:3PdFd87u
多分日本人の良い点は終身雇用による会社との一体化により培われたものなんだろうな
今は会社の道具で化かしあっているだけだ
114 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:39:05.24 ID:rPJ4GS1q
昔から、日本人はトップに立っちゃダメなんだよ
日本の兵士は世界最高だけど
日本の将は世界最低の部類って言われてたじゃん
118 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:52:36.49 ID:eIc1ro76
日本でも自営業が多い業種はこんな感じじゃん
テレビ、広告、出版とか
相手がキックバックとか出来る業者(中国人とか自営業者)なら
日本人でも昔から普通にやる事
121 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 12:59:45.16 ID:Zmvr6OT4
むかーしはタイ帰りは使いモンにならんと言われたけど、今やシナ帰りか。
130 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 13:32:11.03 ID:YAhguWqy
日本って幻想なくなったね
152 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 14:47:00.31 ID:mrBIJIMU
リストラが当たり前の時代に愛社精神を求められてもなぁ
157 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 15:06:57.30 ID:EEnTEd2Q
こんな会社は自然淘汰される
162 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 15:28:09.11 ID:iylbzr9G
中国に簡単に適応する、すばらしい能力じゃないかw
167 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 15:42:42.71 ID:2qUNHq0e
日本人は良くも悪くも現地に溶けこむ性格だから
現地じゃ当たり前と言われたらいいことはもちろん悪いことだって
当たり前にするようになるだろうね
169 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 16:00:48.40 ID:FeqhWXZa
中国に行くやつは島流しなんだから諦めろよ
優秀な奴は中国人でも日本に呼ぶ
174 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 16:21:20.68 ID:IzYQgvbG
日本人だからなんて幻想
会社の中高年(50代~)見れば分かるだろ
出世から漏れてうだうだしてるような人らって
部下なし役職ついててもダメだもんな
まあ、中小なんかで流れのような感じで働いてる
若い者も大概だけどさ・・・
191 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 17:15:57.11 ID:43dQAPZY
中国だけじゃなくて、アメリカもそうだよ。
今は、海外駐在っていうのは、使えない人間しか出さないし、
海外に住む日本人っていうのは、日本じゃ考えられないほど、
モラルも低いし、平気で人を騙す。他国の人間は日本人をジャップと
言って軽蔑するのが当たり前だと思うよ。
199 :名刺は切らしておりまして:2012/02/11(土) 17:31:55.55 ID:hIHZQ5xP
日本は大衆合意型社会というか皆で決めるという政策決定だが
トップダウン型社会もある、大衆合意型社会は合意形成が遅く難しい
トップダウン型は速いが、大衆に不満が出来ると暴動になる
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中国で見た、聞いた"日本人が知らない日本人社員の堕落ぶり"
1 :ライトスタッフ◎φ ★:2012/02/11(土) 11:15:04.28
5、6年前、中国に進出した顧問先企業の業務で、中国に進出した日系企業と1年ほど付き合った。
それまでの日系企業との付き合い方といえば、私は取材者で、日系企業の方が被取材者という
構図が多かった。しかし、下請け会社の幹部として仕事の発注先である日系企業を見ると、
あ然とするような光景が見えてきた。
■崩れた日本人社員への神話
日本本社の資材調達担当の幹部が、下請けの会社の中国人幹部社員と結託して密かにトンネル
会社を作り、私腹を肥やす光景があれば、中国ビジネスの現場にいる日本人幹部が赤裸々に
リベートを求めるケースもあった。年末になると、資材調達担当幹部が口実を作って上海に
出張する。本当の目的は、そのトンネル会社の年末決算に立ち会い、黒い配当金を懐に入れる
ことだ。もちろん、会社には一切内緒である。
それまで、日本人社員はモラルが高い、愛社精神が強い、と私は信じていた。だが、中国のビジネス
現場で以上のような光景をたくさん見ているうちに、このような神話はもう信じなくなった。こうし
た問題を起こした会社がどこも日本を代表するような会社であることを、私は特に問題にしていた。
後に、日本のメディアに次のように書いた。
「人間は錆びないステンレスではない。環境によっては、身から錆(さび)が出るのにそれほど
時間はかからない。重要なのが教育、監督、そして奨励、懲罰だ。中国のビジネス現場での教育
というと、往々にして中国人社員に対する教育を指すが、実はそれに負けないほど重要なのが
日本人幹部と日本人社員への教育だ。そして制度的な保障システム作りだ。どんなに能力があっても、
3年も経てば、日本人の資材担当者を資材担当から離れるよう人事異動させる」。
◎http://diamond.jp/articles/-/16055
5、6年前、中国に進出した顧問先企業の業務で、中国に進出した日系企業と1年ほど付き合った。
それまでの日系企業との付き合い方といえば、私は取材者で、日系企業の方が被取材者という
構図が多かった。しかし、下請け会社の幹部として仕事の発注先である日系企業を見ると、
あ然とするような光景が見えてきた。
■崩れた日本人社員への神話
日本本社の資材調達担当の幹部が、下請けの会社の中国人幹部社員と結託して密かにトンネル
会社を作り、私腹を肥やす光景があれば、中国ビジネスの現場にいる日本人幹部が赤裸々に
リベートを求めるケースもあった。年末になると、資材調達担当幹部が口実を作って上海に
出張する。本当の目的は、そのトンネル会社の年末決算に立ち会い、黒い配当金を懐に入れる
ことだ。もちろん、会社には一切内緒である。
それまで、日本人社員はモラルが高い、愛社精神が強い、と私は信じていた。だが、中国のビジネス
現場で以上のような光景をたくさん見ているうちに、このような神話はもう信じなくなった。こうし
た問題を起こした会社がどこも日本を代表するような会社であることを、私は特に問題にしていた。
後に、日本のメディアに次のように書いた。
「人間は錆びないステンレスではない。環境によっては、身から錆(さび)が出るのにそれほど
時間はかからない。重要なのが教育、監督、そして奨励、懲罰だ。中国のビジネス現場での教育
というと、往々にして中国人社員に対する教育を指すが、実はそれに負けないほど重要なのが
日本人幹部と日本人社員への教育だ。そして制度的な保障システム作りだ。どんなに能力があっても、
3年も経てば、日本人の資材担当者を資材担当から離れるよう人事異動させる」。
◎http://diamond.jp/articles/-/16055
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